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「データをまとめてもサッパリ当たらん…」と書いた途端、考察記事がスマッシュヒットをかましました。問題は馬券を獲ったわけではないことなんですが…負け惜しみじゃなく、スティッフェリオはヒモには買えますよね
（天皇賞春の考察記事は【コチラ】）
さて、今日は馬券予想とは関係のないことです。ダービーの足音が聞こえてきたということは新馬戦が近いということであり、新馬戦が近いということは各クラブの1歳馬募集の時期が近いということです。あれやこれやと情報はあるけれど、結局のところ何円を用意すれば一口馬主として馬に出資できるのでしょうか？
出資馬が獲得した勲章や賞金を目にする機会はあっても、預託料などの「出ていくお金」についてはあまり目にする機会が無いと思います。たとえば僕も愛用している一口馬主向けサイト【一口馬主DB】でも「回収率指標」を見ることはできます。しかしこの指標は、獲得賞金額と出資額で算出した値であり、維持費については考えられていません。つまりこの回収率指標が100%であってもトントンという事はあり得ず、確実に出資者の財布からお金が流出していることになります。
各クラブの新規入会が始まっていくこの時期なので、一口馬主を始めようか悩んでいる方へ向けた記事を書きます。「具体的に何円引き落とされたのか？」を僕の出資馬で例示します。一口馬主の出納イメージを掴んでもらえれば幸いです
なお、僕はキャロットクラブおよびサンデーレーシングに直接問い合わせをしてクラブ情報の転載許可をいただいております（商用でない限り個人ブログへの転載は基本的に許可されます）。まず、これがある月の支出明細です。
各馬の「月間維持費」が記載されています。なぜこんなにバラバラなのかというと北海道にいるのか、外厩にいるのか、入厩しているのかによって維持費は異なりますし、さらに言えば厩舎や牧場ごとに預託料も異なるからです（維持費を定額制にしているクラブもあるらしいです）。キャロットクラブ（400口）の場合、各馬1口に対して概ね1000～2000円の月間維持費がかかると思ってください。もちろんこれは高額馬でも廉価な馬でも変わらない額です。
他に「保険料」が請求されます。これは馬の代金に比例するものなので、高額馬ほど保険料は高くなります。とはいえ保険料は年額なので、そこまで大した額ではありません。たとえば1億円の超高額馬に1口（25万円）出資したとしても2歳時の保険料は7500円/年です。月額にすると600円ちょっとです。
あとは特殊な例ですが、海外遠征の場合は「遠征費」や「登録料」などの追加請求が来ます。例えばハープスターの凱旋門賞挑戦の際は、勝手に「クラブの宣伝にもなるし遠征費はクラブ持ちかな？」と思っていたのですが全くそんなことはなく、数万円の追加請求が来たことを覚えています。ただこれに関しては、海外遠征するような馬は充分に国内で賞金を稼いでいるからマイナスにはならないという見方もできますね。
つまり、まずは競走馬代金（数万円）を払い、それ以後は引退するまで育成環境に応じた維持費（1000～2000円/月）を払い続けていくことになります。また各クラブで月会費（キャロットは3300円/月）の請求もあり、これは出資頭数に関わらず定額です。
シーズンズギフトの場合、1歳の11月に一口出資金（45000円）の請求があり、2歳の11月でデビューした際には出資累計金額は55000円ほどでした。つまり最初に45000円を払い、それ以降は1年かけて維持費として10000円払ったという概算になりますね。当然デビュー後も維持費は払い続けていく必要があります。
ロッカーモーション（サンデーレーシング）の場合、1歳の8月に一口出資金（350000円！）の請求があり、2歳の11月でデビューした際には出資累計金額は500000円ほどでした。つまり最初に350000円を払い、それ以降は1年2ヶ月かけて維持費として150000円払ったという概算になります。サンデーレーシングは40口クラブなので、キャロットの10倍の費用がかかるはずですが、実際概ねそのようになっていることがお分かりいただけると思います。サンデーレーシングだから維持費が割高ということはありません。キャロットで10口持っているのと同じです。
支出面はここまで。
このイメージで財布（口座？）にお金を用意すれば良いのですが、もちろん実際は賞金を獲得してくれてプラスになる月もありますからね。次回の記事では一口馬主における収入面をまとめてみたいと思います。
