キャロット2021 厳選14頭

**初の単行本「超競馬考」発売中!**

参考記事:【募集時の評判馬は走ったのか?】【未来のクロノジェネシスを探せ!】【Our Bloodの基準】

昨年も【キャロット2020厳選14頭】という記事を書きましたが、今年も備忘録として残しておこうと思います。

先週の札幌では出資馬が2連勝。
何と言っても1次募集当該週でこのパフォーマンスだから思考を読まれているというか、踊らされているというか…今年も謹んで出資申し込みいたします。

ジュビリーヘッドはしっかりと末を使って準OP入り。明らかに芯が入ってきた印象で秋が楽しみになった。
もともとジュビリーヘッドは慢性ハ行で募集停止となり、その後ボーンシストの手術を行った後に再募集となった言わば「キズモノ」であった。それでも2歳の5月に再募集となった際には「むしろ調整が早い組に属していて今月末の入厩を予定しています」と購買意欲をそそる文言があった。再募集は先着順だったが数分で完売したはず。このような経緯の馬がしっかり走ってくれるとクラブへの信頼度は間違いなく増す。

ファーストフォリオも嬉しいOP入り。シーザリオ娘としては初の偉業だ。しかも一時あきらめたマイル前後に戻してのOP入りだからこちらも秋が楽しみである。
個人的にはバツ2を行使して出資した大本命だったが、実際にはバツ2など不要な倍率で人気とは言えなかった。「シーザリオの娘」かつ「キングカメハメハの牝馬」という二重苦を背負っていたから当然と言えば当然だったが…歓喜の新馬勝ちからエルフィンS1人気大敗の意気消沈を懐かしく思い出す。是非この血を繋いで欲しい。

では独断と偏見による今年の厳選14頭(募集総数91頭)をご紹介。

ローガンサファイアの20 → 「ゴールドシーン」
【父エピファネイア/林T/5000万円/21.0cm/445kg】
栗毛かつ左後一白のグッドルッキングホース。確かに上は走っていないがSS3x4内包エピファネイアに父が代わって侮れない。林Tもジェネラルウィルでお世話になっているが今のところ信頼できる調教師という印象。まあそれでも高いは高い。歩様は強調材料に欠ける。

エクストラペトルの20 → 「アンスリウム」
【父リアルスティール/加藤征T/2000万円/19.8cm/468kg】
新種牡馬リアルスティール。兄のロータスペトルは1人気を裏切るデビューとなったがイスラボニータ特有の気性難の影響が大きそうだった。本馬もKingmamboとMonevassiaという全きょうだいクロス3×3を内包していてそれがどう出るか。馬体はとても良く見える。

シンハディーパの20 → 「ディバイングレース」
【父キタサンブラック/蛯名T/2800万円/19.7cm/420kg】
会報誌で育成厩舎長が1番に推していた。とは言え馬体はコンパクトで線が細い。1つ上の姉シンハプーラ(募集時20.0cm/402kg)にも出資しているが体質弱めでデビューの目処は立っていない現状だ。この馬もどこまで馬体に幅が出るかだろう。新規開業には荷が重いかもしれない。

ヒカルアモーレの20 → 「ルクスグローリア」
【父サトノダイヤモンド/宮田T/4000万円/20.5cm/465kg】
新種牡馬サトノダイヤモンド。好馬体。悲願の重賞制覇を狙うグレイトフィーヴァー一族はシャルールに出資をした。奥行きのある血筋で古馬まで楽しめるはずだ。宮田Tは開業したてだがグレートマジシャンをダービー4着に導いたり、フォラブリューテをしっかしデビュー勝ちさせたりと良血をしっかり走らせている印象。

フェルミオンの20 → 「フェルミディラック」
【父ハービンジャー/勢司T/2200万円/20.3cm/463kg】
見映えのする骨太馬体。厩舎、価格的から察するにそこまで期待はされていなさそうだが、母フェルミオンはメイショウサムソン(オペラハウス)、ベーカバドなど欧州っぽい血統と相性の良い繁殖でハービンジャーはハマるかもしれない。

マルティンスタークの20 → 「サヴァリア」
【父ジャスタウェイ/小島茂T/2000万円/19.5cm/439kg】
こちらも骨太で腹袋が雄大。父ジャスタウェイがどうかだが、ダートもいける種牡馬で潰しがきくかもしれない。そして小島茂Tはコンダクトレスでお世話になったが、素晴らしいトレーナーでありきっと持てる能力以上のものを引き出してくれる。

スーブレットの20 → 「ラリーレイド」
【父マジェスティックウォリアー/萩原T/2400万円/20.0cm/462kg】
本馬の母母フラーテイシャスミスにマジェスティックウォリアーをつけて生まれたのがベストウォーリアであり、完全にそれを意識した配合。馬体もいかにもダートといった配合で、厩舎もルヴァンスレーヴ、エピカリス、ランフォルセなどダート実績豊富。

ハヴユーゴーンアウェイの20 → 「サンジュリオ」
【父ハーツクライ/斉藤崇T/4000万円/20.0cm/465kg】
紹介にもある通りハーツクライ×米国血統は成功パターン。まだ持て余し気味ではあるが、とても良い馬体に見える。

クルミナルの20 → 「プレドミナル」
【父エピファネイア/藤原T/8000万円/20.4cm/439kg】
今年の最高額8000万4頭のエースはこれだろう。ククナ、アライバルともうワンパンチ欲しい姉達を超えそうだ。厩舎的にも非常に高い期待を感じさせるし、あとは価格との折り合い次第。少し小柄な印象があるも、ククナの募集時よりは大きいので450kgは超えてくるだろう。

トータルヒートの20 → 「サーマルソアリング」
【父ドゥラメンテ/藤原T/3000万円/21.0cm/469kg】
先週の新潟芝2000mで半兄がデビュー勝ち。このきょうだいは本馬を含め3頭とも藤原Tに預託されている。ドゥラメンテは芝の大物が現状いないと感じるが、ダートにはバーデンヴァイラーという怪物候補が出た。トータルヒートはダートでも勝ち星があるし、本馬はダートでも上を狙えるかもしれない。

ライジングクロスの20 → 「ライジングホープ」
【父リアルスティール/松下T/2800万円/19.3cm/438kg】
やや小柄だがバランスの良い馬体。キャロット×松下Tと言えばレシステンシアで、厩舎的に期待値がそれなりにありそうに感じる。ディープインパクト×Danzig系からはジェンティルドンナ、ロジャーバローズ、フィエロなどが出ている。

サンブルエミューズの20 → 「ラヴェル」
【父キタサンブラック/矢作T/3000万円/19.8cm/469kg】
サンブルエミューズの仔は初仔こそ母と同じ加藤征厩舎に入ったが以降は全て別の厩舎に入っている。そして今回はついに矢作厩舎に白羽の矢が。同族のマルシュロレーヌを大活躍させている厩舎でもあり、おそらくクラブの期待値が高い馬だろうと推測される。あとはキタサンブラックをどう見るか。キタサン×ダイワメジャーの字面からキレは無さそうに思えるが…

フォルテピアノの20 → 「ストリンジェンド」
【父キンシャサノキセキ/音無T/2200万円/20.0cm/456kg】
半姉フォルトゥナータにも出資したが体質が弱く非力で未勝利引退となった。とはいえ姉は募集時19.1cm/410kgであり、本馬は上を望めそうだ。キンシャサノキセキ替わりもダート血統的に良さが活きそうで面白い一頭。

ピンクアリエスの20 → 「ラスハンメル」
【父シルバーステート/松永T/3600万円/22.0cm/477kg】
好スタートを切っているシルバーステート産駒。ピンクアリエスの母父はStorm Catで、ディープインパクトの血と相性が良いかもしれない。実際にディープブリランテ産駒の半姉メサルティムは3勝をあげ、きょうだいの出世頭となった。松永Tはローテに疑問を感じる(説明不足?)ことが多めだが、個人的にはシャルール、モントライゼと相性が良いトレーナーで信頼している。

今年は以上です。
どれに応募するかは検討中ですが、基本的にはバツとりの年にするつもりです。

応募は自己責任で、自分が後悔しないと言い切れる選択を。
皆さんの幸運をお祈りします。


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