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参考記事:【未来のクロノジェネシスを探せ!】、【いくら用意すれば一口馬主に?】、【社台グループの構成】
社台RHのシャムロックヒルがマーメイドSを勝ちました。10人気という低評価でしたが50kを最大限に活かした好騎乗でしたね。今週は社台RHの一次募集締め切りなのですが、その直前に重賞を勝つのですから最高の販促と言えるでしょう。僕も単勝複勝を獲ることができました。
藤懸騎手の清々しい勝利騎手インタビューも印象的でしたね。飛躍の年になりました。
さて過去の出資検討資料を漁っていたら2018年産の募集馬資料がたくさん出てきました。この年は、僕が社台の募集馬見学ツアーに参加した唯一の年でありとても印象に残っています。「そういえば今年はこの世代がクラシック世代だな…」と思い当時の資料を紐解いてみることにしました。先に言っておきますが「活躍した/しない」は個人の価値観であり、そういうことを論じるための記事ではありません。どう感じるかは出資した人次第であり、他人が口を出すことではありません。
さて2018年世代における社台RH、サンデーRそれぞれの最終人気上位馬5頭をここに示します。これは大いに「コスパ」が加味されるランキングなので、単純に良く見えたという要素以外に「価格の割に…」という思考が加味されていることを申し添えておきます。とは言え、この10頭が募集当時に大きな支持を集めたことは紛れもない事実です。
ではまず社台RHから。
1位の「ベリエドール」は3000万で池江厩舎、前評判の高かったモーリスということで大人気でした。戦績は3戦1勝で、3歳5月にダートで勝ち上がっています。
2位の「プラズマウェーク」は戸田厩舎に入ったフェノーメノ産駒、しかも2000万という廉価でした。骨折などもあり、3歳6月時点でデビューできていません。
3位は「ステラリア」。2000万のキズナ。忘れな草賞を勝ち、オークスにも出走しましたね。大いに活躍したと言えるでしょう。
4位は「トゥーフェイス」。2400万のモーリスで7戦1勝。もう一段階の成長が待たれます。
5位は「ピースマッチング」。1800万のスウェプトオーヴァーボード。7戦してダートで2勝をあげています。3歳OP青竜Sにも出走しました。
続いてサンデーR。
1位は「ディアマンテール」。新種牡馬ドゥラメンテの4000万円。現在は8戦0勝で勝ち上がりにあと一歩の競馬が続いています。
2位は「グルーヴビート」。2400万。矢作厩舎のディープブリランテということでかなり人気になったのを覚えていますし、クラブ側の手応えもかなり良さそうでした。やはり父を管理した所へ預託というのは期待の表れだと判断しますよね。現在7戦1勝。現状は頭打ちの感があります。
3位は「アゼルスタン」。父ドゥラメンテを管理した堀厩舎の4000万。3歳6月に4戦目の1200mで勝ち上がりました。
4位は「ヴァシリエフスキー」。ミッキーアイルの1600万。2戦目のダートで勝ち上がり、3戦1勝。まだ楽しめそうです。
5位は「デュアリスト」。ミッキーアイルの2000万。この馬が10頭の中では最も活躍したと言えるかもしれません。デビュー3連勝で兵庫CSを制しています。その後は少し物足りないですが、まだ楽しめるはずです。
さあ、どう感じたでしょうか?
ちなみにこの世代の社台RHにおける獲得賞金額トップはチューリップ賞を勝ったエリザベスタワー(キングマン、3600万)で人気ランキング圏外でした。
サンデーRにおいてもシュネルマイスターやソングライン、グレナディアガーズは人気ランキング圏外で、ダービー馬シャフリヤールも人気36位でした。まあグレナディアガーズとシャフリヤールは12000万ですから人気殺到にはなりようがありませんけどね。
社台RH/サンデーRのインターネット一次申し込みは本日15時までです。お忘れなきよう。