NHKマイルC 2020

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参考記事:【Winning FIVEの復権】

先週は本命☆オーソリティから青葉賞を的中させることができました。
結局ヒューイットソンも初来日で暴れましたね(青葉賞の騎乗自体は上手いと言えるのか謎でしたが…)。弱冠22歳なので、藤田菜七子、武藤雅、西村淳也らと近い年代ということになります。

残念ながらオーソリティは日本ダービーを回避。これで皐月賞の権利ゲット→皐月賞回避→日本ダービーの権利ゲット→日本ダービー回避となってしまいましたが、秋はどうなるでしょうか…

天皇賞はフィエールマンが連覇をして、ルメールはレイデオロ(18秋)→フィエールマン(19春)→アーモンドアイ(19秋)→フィエールマン(20春)と天皇賞4連覇の偉業を達成しましたね。キセキはさすが武豊、しっかりスタートを決めて道中も良さそうに見えましたが、全盛期の力はもう無いのかもしれません。ユーキャンスマイルは4着。右回りのモタれ癖を考えてもテン乗りでは相当厳しいと思っていましたが意外と善戦はしましたね。それでもフィエールマンとの差は決定的です。

そして「キングカメハメハは天皇賞春で来ない」の法則は継続中です。ステイヤー色の強いユーキャンスマイルなら法則を破るかもと思いましたが、ローズキングダム、ミッキーロケット、ラブリーデイ、トゥザグローリーらが破れなかった壁は依然としてそびえ立ったままです。

さて今週はNHKマイルC。
アドマイヤマーズやミッキーアイルなどの大物を輩出することもありますが、ここが一番の輝きだったなという馬も結構いて必ずしもレベルは高くなりません。今年はどうでしょうか。

【近年の連対馬6頭】

比較的荒れるG1と言えます。
見ても分かる通り、これ以降もG1級であったと言えそうな馬はアドマイヤマーズやアエロリットくらいで、これがこのレースの予想を難しくさせています。つまり「強いのに評価を下げていた馬」が穴をあけているわけではなく「強いわけではないがハマっての一発」が波乱を演出しています。ケイデンスコール、ケイアイノーテック、リエノテソーロは差し~追い込みで波乱を演出しており、穴馬はこのような他力本願型を狙いたいですね。

ステップレースはバラバラですが、2年連続で毎日杯組が連対中です。今年は無敗馬サトノインプレッサが毎日杯から駒を進めてきます。アエロリット、メジャーエンブレムと2頭の勝ち馬を輩出している桜花賞からはレシステンシアがエントリー。レシステンシアはアドマイヤマーズ、メジャーエンブレムと同じダイワメジャーを父に持ちますから、データからは間違いなく優勝候補の最右翼と言ってよいでしょう。

【凡走した上位人気馬】

人気を集めながら(=客観的には買い要素があったにも関わらず)凡走した馬を見ていきます。

人気馬が飛びまくっています。
グランアレグリア、タワーオブロンドン、カラクレナイあたりは後にスプリンターとして力をつけることになる馬で、14で強い競馬をしてきたような人気馬は信用できないかもしれません。今年で言えばレシステンシアやタイセンビジョンは14でとても高いパフォーマンスを発揮しています。

テトラドラクマやイモータルのような久々の人気馬も飛んでいますが、今年は間隔をあけた人気馬がいませんね。この2頭のその後を見る限り、ローテが悪いのか実力が足りなかったのかは判断に困るところではありますが…

【今年の上位人気馬】

レシステンシアは桜花賞2着からの臨戦。間違いなく世代屈指の実力馬で、自分でレースを作れる強みもあるがデビュー以来最低馬体重で臨んだ重馬場の桜花賞で激走した疲労がやはり気になる。将来は14以下でスピードを活かすスタイルになっていきそうでもあり、1人気に支持されそうなここで軽視するのは無理筋ではない。

サトノインプレッサは矢作厩舎が送り込む無敗馬。毎日杯は着差以上の完勝だったが、良馬場の経験が無いのは気になる。母サプレザも稍重のマイルCSで好走した馬だし、良馬場の府中でどれほどの上がりを使えるかは未知数。

ルフトシュトロームは堀厩舎が送り込む無敗馬。コントレイルvsサリオスに次ぐ矢作vs堀ラウンド2だ。中山で3連勝と普通なら嫌いたいところだが、強烈な決め手を持っているだけに東京でもと思わせる。叔母にアドマイヤミヤビ(クイーンC優勝、オークス3着)がいるし、キンシャサノキセキ☓キングマンボ系はガロアクリーク(スプリングS優勝、皐月賞3着)がいて血の勢いもある。減り続ける身体が維持できれば。

タイセイビジョンはアーリントンCを快勝して臨む。ただ2018年1人気12着タワーオブロンドンと戦績的に酷似しており、データ分析の面からは危険な人気馬ということになる。アーリントンCのメンバーレベルは疑問が残るし、個人的には朝日杯でルメールが乗らなかったのも気になる。

【考察】

レシステンシアが主導権を握ればスローにはさせないはずで締まったレースになりそうです。気性的に不安のあるタイセイビジョンには追い風でしょう。生半可な先行馬ではレシステンシアを潰せないでしょうし、展開自体は後ろに向きそう。サトノインプレッサも決め手を活かせる展開にはなりそうですが、府中の良馬場ならもっと斬れる馬がいそう。

見るべき決め手をもっていそうな馬を探したいところですが、ケイデンスコール、ロードクエストらを輩出した新潟2歳Sからは有力馬の出走なし。ここはファルコンSの勝ち馬シャインガーネットが侮れなさそう。明らかに左回り向きだし、この時期の2k差は有利。さらに東京芝重賞でもホウオウピースフル、オーソリティと立て続けにオルフェーヴル産駒が好走しており穴馬の資格は十分。

【注目馬】

☆ルフトシュトローム
★シャインガーネット


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