フェブラリーS 2020

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【Winning FIVEの復権】で書いた通り、2020年は中央平地G1についてブロク記事をアップしていきたいと思っています。平日(金曜日)の更新を目指すので、最終的な見解とは異なる可能性があります。

分析の軸には「WinningFIVE」を据えて、最後には注目馬を数頭あげるカタチで締めたいと思っています。テンプレについては1年かけて模索しますので、適宜変更が加えられると思います。

さて中央G1の幕開けフェブラリーS
個人的にはメイセイオペラのCMが今でも忘れられない…またこのシリーズやってくれませんかね。

では見ていきましょう。

【近年の連対馬6頭】

まずは、どういう人気馬が人気に応えて好走しているのか見ていきましょう。

過去3年の連対馬6頭すべてが5人気以内と、WinningFIVEの良い適応となっています。
3年連続連対を記録しているゴールドドリームの他にも、ノンコノユメ、インカンテーション、ベストウォーリアらがフェブラリーSで複数回好走しているように適性が物を言う舞台(ダート界は世代交代が起こりにくいとも言えます)。

枠順に関しては外枠が有利と言われているコースですね。
これは、芝を横切るスタートになるため外枠の方が芝を走る距離が長くなりスタートダッシュが決めやすいことに起因しています。ただし当然のことながら内枠であってもテンのダッシュが決まって先手を取ることさえできれば、ロスの少ない内枠という利が大きくなるはずです。

また、ノンコノユメとベストウォーリアは前哨戦の根岸Sで連対した勢いのまま本番でも連対しているという臨戦過程。

【凡走した上位人気馬】

人気を集めながら(=客観的には買い要素があったにも関わらず)凡走した馬を探っていきます。どちらかと言えば、こちらの分析にヒントが隠れているような気がしますね。

オメガパフュームは東京大賞典でG1初優勝を果たしての臨戦でしたが、前年の11,12月だけでG1を3走。また、マイル以下での勝ち星がなく、以後の戦績を見るにマイルが短すぎた印象。

テイエムジンソクもマイル以下の勝ち星なし。レースでは先行できていましたが、流れ的に消耗が大きすぎた可能性も。元々安定感抜群の先行馬であったが、この敗戦以降は1度も馬券に絡むことができず引退。精神的な負荷もあったかもしれません。

ケイティブレイブは川崎記念優勝からの臨戦で、これもマイル以下の勝ち星なし。明らかに長めの距離に適性があるタイプで中央マイルG1の流れは合わないと見ます。

カフジテイクは凡走とは言わないかもしれませんが、1人気を裏切ることはWinningFIVEにおいて大きな意味をもつため抜擢。根岸Sを豪快に差し切っての臨戦だが、そもそも勝ち星は14以下のみでマイルではどうしても末が甘くなる追い込み馬。

モーニンは2016年のフェブラリーS優勝馬。2016年は根岸Sを勝っての臨戦でしたが、凡走した2017年はチャンピオンズC以来の休み明け。

【今年の上位人気馬】
インティ
58kを背負って中団から好走した東海Sは非常に中身が濃い。好枠を引いたしG1を勝った舞台で巻き返し必至。東海Sからの臨戦も昨年と同じ。

モズアスコット
ヤマニンキングリー以来の初ダートで古馬重賞制覇を果たした。確かにダート適性はあったが完璧なレース運びができた根岸Sから一気にG1へ進んでどうなるか。実質キャリア1戦なので判断が非常に難しい。

アルクトス
10月以来の出走。東京巧者とは言え非重賞のものだし、今回は同型にインティという強力なライバルがおりさすがに分が悪いか。枠もインティに圧をかけられやすい枠と言える。

ヴェンジェンス
右回り巧者だが、チャンピオンズCは外を回りながらも悪くない競馬。ただ18を使い始めてからエンジン点火にもたつく印象で、マイルへの距離短縮がどうか。

サンライズノヴァ
元々強烈な末脚をもつ馬だったが、盛岡では先行からゴールドドリームを封じて見せた。前走の凡走を踏まえて、今回はある程度ためていくはず。

【考察】

まず、凡走した人気馬を見て目につくのが「マイル以下の勝ち星がない」こと。中央マイルG1ですからそれなりに速い流れになり、中距離以上が主戦場である馬には厳しいようです。近年は根岸Sからの臨戦が好走していますし、消耗戦になってスタミナが求められるというよりは、マイルの流れにしっかり乗るスピードの方が求められていると思います。まあ昨年のインティもマイル以下の勝ち星はありませんでしたから、即消しとまではいかないんですが。

ただ、残念ながら今年の人気馬は軒並みマイル以下の勝ち星がありますね。強いて言えば、ノンコノユメがもはや中央マイルG1の流れに乗れるスピードは無いと見ています。

あとはモーニンのような休み明け凡走パターンで言えばアルクトス。10月以来の出走ですし、少なくともこの馬をサンライズノヴァより上に見ることは不可能だと思いますね。

【注目馬】

☆インティ
★ワンダーリーデル


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