超競馬考その先へ

初著「超競馬考」を刊行して1ヶ月以上経ちましたが、本文中では触れなかったその先に見据えていることを書きます。本のあとがきでも触れましたが、僕としてはまだまだ追究したいことがあり、ようやく競馬攻略のスタートラインに立ったに過ぎないと思うほどです。
前記事【超競馬考の大前提】でも書きましたが「超競馬考」で述べたことは、競馬で勝つために必須である基本思考回路とでも言うべきもので、その資質を携えてどう競馬を攻略していくかという実践的な部分には考えるべき余地を多く残しています。この先、競馬をどう攻略していくべきでしょうか?

「本当に価値のあるデータ分析」

立ち止まって今の自分の予想に足りないものが何を考えると、客観的なデータだと気づきます。この先、予想にデータ分析を積極的に導入していくべきだと考えています。

データ分析は、競馬に限らず理論的に裏打ちされた結論を導き出すために不可欠な要素です。競馬予想においても様々なデータが溢れかえっています。しかし勝ちに結びつく本当に価値のあるデータは一握りにすぎないと思います。データの良いところは「感情などの主観を排除し客観的に予想ができる」「ある程度の結論が機械的に出る」部分ですが、悪いところは「思考停止に陥りがちである」部分です。立ち止まってデータの有益性を吟味することを決して忘れてはなりません。

例えば「過去10年で~」と始まるデータのほとんどは極めて価値が低いと考えています。ローテにしろ、枠順にしろ、タイムにしろ、騎手にしろ、過去10年間で語るためにはそのあいだ競走を取り巻く背景があまり変化していない必要がありますが、競馬の環境は日進月歩と言えます。外厩からのぶっつけ本番が結果を出す、毎年レコードが更新されるほどに時計が早くなっている、開催が進んでも前が残りやすく馬場造園技術が向上している、通年で乗る外人や短期免許外人に有力馬が多く集まる…過去10年を同列に扱うには無理があるほど変化があります。さらには調教や育成技術の向上、馬具の進化もあるでしょう。「10年前にこうだったから今年もこうじゃないか?」という予想アプローチが使える下地はほとんどの場合失われていると思います。確かにデータ採取期間を10年に広げサンプル数を増やせば、データとして説得力のありそうなものができあがるでしょうが、それは見せかけです。データは、多くの場合ナマモノです。「過去〇〇年で~」とデータを扱うなら、せいぜい3年じゃないかなと個人的には思います。確かに3年程度のサンプル数では少なすぎて、導き出された結論の扱い方が非常に難しくなります。しかし、データとしての体裁が整うように、現在の競馬と環境が違いすぎる昔へ昔へとデータ採取期間を延ばしていくのは本末転倒ですし、本当に価値のあるデータ分析からは遠ざかっていくのではないでしょうか。

また、仮説に過ぎませんが「人気の有無というフィルターを設ける」ことでデータ分析は違った一面を見せてくれると思います。
例えば「前走○○ステークスで3着以内だった馬の好走率は●%」といったデータを、さらに細分化して「前走○○ステークスで3着以内だった馬で、本番上位人気であった馬の好走率は▲%」と「前走○○ステークスで3着以内だった馬で、本番人気薄であった馬の好走率は■%」の2つに分けることで新たな価値が生まれるのではないかと思います(繰り返しますが、あくまで仮説です)。本番の人気が好走率にどれほど影響を与えるかは不明ですが、「好走馬の共通項を探す」というありふれた視点を「人気にこたえる好走馬の共通項を探す」や「穴をあける好走馬の共通項を探す」といった一歩踏み込んだ視点に変化させることはきっと有益です。

超競馬考でも強調しましたが、競馬で勝つためには同じ馬であってもオッズによって取捨選択すべきです。つまり人気の有無というフィルターは、馬券を買う上で無視できない大きなフィルターとなります。それならば、競馬で勝つためのデータ分析にもそのフィルターを設ける必要があるのではないかと感じます。人気も人気薄も十把一絡げにして導き出されたデータは、果たして競馬で勝つためにベストなデータであるのでしょうか?

「より実践的なステージへ」

批判的なレビューにもある通り超競馬考は、読めばすぐに馬券が当たるといった類の(馬券本の読者層に一番求められている?)超実践的馬券本ではありません。
しかし僕も超実践的な馬券術を日々考えています。どうやったら競馬で勝ち続けられるかを色々と考える過程で、この考えは外せないな、この考えは見当違いだな、と根幹とすべき考え方を吟味していて、超競馬考はこの土台的なステージと言えるでしょう。

この土台をいかして、より実践的なステージへ進むためには何が必要でしょうか。
これも実は数年前から考えていて、要するに超競馬考で述べた「勝ちにもっていきやすいレース」の選択精度を上げ、そういったタイプのレース攻略に全力を注げば良いと思うのです。
その「勝ちにもっていきやすいレース」の具体例は本書に譲りますが、この選択や攻略のためには、前述の本当に価値のあるデータ分析が不可欠だと考えています。どのくらい時間がかかるか分かりません(好結果が出るかも分かりません)が、超競馬考をより実践的なステージへ落とし込んだ「馬券術」をまとめあげる事が現在の最大目標です。何となくうまくいきそうな気はしています。

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