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参考記事:【一口馬主入門】・【一口馬主における調教師】・【いくら用意すれば一口馬主に?】
今回は安くて美味い定食……ではなく安くて走る馬に迫っていきたいと思います。
僕の入会しているクラブにおける募集総額2000万円以下の馬を抽出してみました。そこから現3歳~5歳と世代を限定し、獲得賞金総額でソートをかけると各クラブの上位馬は以下のメンバーでした。
つまり上記の馬たちは「廉価ながらも活躍をした馬(=コストパフォーマンスの高い馬)」ということになります。バゴ、オルフェーヴル、エイシンフラッシュ、トーセンラーなど中々手を出しづらい種牡馬の名前が散見されますが、意外に(?)預託厩舎のラインナップはそれなりだと思います。安い馬であっても当然ながら調教師の腕に左右される部分は大きいでしょう。むしろ勝ち上がりの当落線上にいるような馬であればこそ、調教師によるひと押しが馬生を左右するとも考えられます。
この9頭について詳しく見ていくと、5月生まれはいません。さらに言えば4月生まれもいませんね。最も早いのはアンヴァルの1/28、最も遅いのはジェシーの3/28です。1月に生まれようが5月に生まれようが、クラシックの時期は当然一緒ですから、この数ヶ月の差は間違いなく大きな差となって完成度に現れてくるでしょう。早生まれが有利なのは当然といえます。
管囲に関しては8,9月の時点で20cm未満だった馬はクロノジェネシス(19.8cm)、アンドラステ(19.6cm)だけです。管囲は成長しても大きく変わらないと言われており、それゆえに将来的に大きくなることができるのかどうかの予測因子として使う人もいると聞きます。小柄な馬は非力になりがちで、同じ斤量を背負えば相対的に不利なはずです。管囲が小さい馬は基本的に敬遠することにしています。
*安馬であっても調教師は大事!
*遅生まれは避ける!
*小さくなりそうな馬は避ける!
コスパを期待するならこのポイントは外せません。まあ当たり前の結論ではあるんですけどね。「安いからと言って何でも妥協して良いわけではなくて、最低限抑えるべきポイントがある」と頭に置いていただければ。
さてご参考までに1億円ホースとなった5頭の募集時馬体写真を載せておきます。
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【クロノジェネシス】
【リリーノーブル】
【アンヴァル】
【アマルフィコースト】
【ジェシー】
参考記事:【一口馬主入門】・【一口馬主における調教師】・【いくら用意すれば一口馬主に?】