キャロット2024 厳選11頭

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参考記事:【募集時の評判馬は走ったのか?】【未来のクロノジェネシスを探せ!】【Our Bloodの基準】

今年は馬や厩舎のレベルが高く、目移りしてしまいます。
そして母優先対象馬がかなりの数を占めるようになっていますね。少し昔なら母馬優先権利があれば一般でもだいたいとれましたが、いまは母馬優先権利+一般でも普通に落ちます(去年、コンダクトレス22落ちました…)。
ただ、それなりにはばらけると思います。昔はアドマイヤサンデーとかシーザリオ、クリソプレーズのような、いわゆる超鉄板配合が幅を利かせていましたが、今はそれもなく。それと同時にキャロットのドラフト戦略も移り変わってきたように思います。

まずはバツとり。
昔はバツ2をためて行使、すなわち3年に1回、好きな馬へほぼ確実に出資できるという戦略をとっていましたが、今はバツ2までためるのは効率が悪いと感じています。バツ2じゃないと勝負にならない馬ってそんなにいないんですよね。そして、バツ1ならとれそうと思える馬にも魅力的な馬が増えてきました。つまりバツ1を行使、すなわち2年に1回、いけそうな馬の中から選ぶというサイクルの方が満足度が高いと感じています。募集馬全体のレベル底上げがなされた結果でしょうね。

そして出資馬の選択。
これは各人が思うがままの選択基準をもって臨めばいいと思います。ただ、まだ日が浅い人に僕がひとつアドバイスするとすれば「悪いことは言わないから、困ったら上位厩舎にしなさい」ということ。馬の持てる能力を引き出す、確かにそういう意味でも厩舎は重要です。しかしそれだけではありません。何度か書いていますが、厩舎には主戦(および縁の深い騎手)というものが必ず存在します。たとえば木村哲厩舎や国枝厩舎にはかなりルメールが乗りますよね。中内田厩舎や高野厩舎と川田ラインも太いです。一方、リーディング下位の厩舎に上位騎手が乗ることは稀でしょう。つまり、厩舎選びは起用騎手選びにも直結しているという事です。聞きなれない厩舎に出資を考えるなら、ネットケイバでも一口馬主DBでもいいので、その厩舎が近走誰を乗せているかチェックすることをオススメします。

競走馬の世界はシビアです。1つ勝てなければ3歳夏で基本は引退です。そして一口馬主を長く続けるにはストレスはない方が望ましいはず。端的に言えば、例えば自分が出資者だとしてキングズパレスのような境遇をどこまで看過できますか、ということです。もちろん上位でなくたって特定の厩舎を、騎手を、応援したい…そんな気持ちも出資理由に充分なります。ただ、起用されるであろう騎手まで見据えて厩舎選びをした方がいいですよということです。見据えているならOKです。実際は上位厩舎ばかりに出資できませんし、上位厩舎は高いですからね。いずれにせよ、一口馬主を長く続けるためには「厩舎」というフィルターを自分の中に設けるべきでしょう。

では独断と偏見による今年の厳選11頭(募集総数96頭)をご紹介。順不同。
そういえば、新潟記念2着セレシオンは【キャロット2020 厳選14頭】で取り上げた馬でした。キャロットお馴染みクルソラの仔も、預けられる厩舎と戦績はちゃんとリンクしていますね。

ラッキーダイムの23
【父ロードカナロア/黒岩T/7000万円】
高い。だが、馬体は良いしダートでも潰しがききそうな牝系。カナロアはレッドルゼルやエンペラーワケアといったダート上級馬も出す。厩舎は可もなく不可もなくといったところか、廉価帯で頑張ってはいる。

ココファンタジアの23
【父サートゥルナーリア/須貝T/5000万円 母優先対象】
ココシュニックの牝系。母父ステイゴールドは強調材料に乏しいが、須貝Tはかなりの好材料。あとはサートゥルナーリアをどう見積もるか。

リャスナの23
【父ナダル/高野T/5000万円 母優先対象】
こちらもココシュニックの牝系で、母父ディープインパクト。父ナダルは現状、勝ち上がるも上でどうかなという印象。そして、やはり短めダートだろう。高野厩舎は壊し屋とも揶揄されるが、名門でしょう。

コルコバードの23
【父リオンディーズ/田中克T/4000万円 母優先対象】
兄の預託先がパンデアスカル(高野)、ヘデントール(木村哲)と来ているので、期待度としてはトーンダウンだろう。ただまだ5年目で今年リカンカブールで初重賞制覇、キャリアハイも見えている。新進気鋭と見ることもでき、種牡馬リオンディーズとも合わせて一発のある▲といった印象。

スウィートショットの23
【父アドマイヤマーズ/清水T/4400万円】
ダイワメジャーの系譜らしく筋骨隆々で、スパルタ厩舎にも向いていそう。生産は浜本牧場で、シュウジなどのいぶし銀を輩出。ノーザンの目利きが外から落札してきた同様のパターンとしてはレーベンスティール(生産:広富牧場)がいる。母優先対象外でもあり、個人的な好みも含め、本命候補。

レオパルディナの23
【父オルフェーヴル/上村T/4000万円 母優先対象】
ステゴ×スニッツェルはベルダーイメル、ジュニパーベリーら短距離馬を輩出。ただオルフェーヴルの産駒自体は短距離志向が弱いため、本馬も適性が読みづらい。上村厩舎はべラジオオペラと共に大きく飛躍、上位厩舎の一角に。

フェルミオンの23
【父サートゥルナーリア/森一T/3600万円 母優先対象】
キャロットの誇る名牝だが、もう17歳。管囲19.5も不安材料。加えて牡馬が活躍しやすい系譜(劣化版シーザリオのような)。ただ、唯一活躍した牝産駒のフェルミスフィアは父エピファネイアで、近似配合と言える。晩年にもう一発があるか。

アトミカオロの23
【父リアルスティール/上原T/3600万円】
管囲19.5。ディープ×Orpenと言えばサトノダイヤモンドがいる。兄プリーミーは地方の怪物だし、母のポテンシャルは高そう。母優先対象外でもあり、総合的に鑑みて隙の少なそうな馬。

リスグラシューの23
【父エピファネイア/矢作T/8000万円 母優先対象】
誰がどう見ても高い。同父、同価格のシンハライト23と比較され続ける運命にある馬、そして現状は向こうの評価が上のようだ。ただ個人的にはリスグラの方が好み。母が伝える成長力も数段上なはずで、大成の相はこちらに。

リカビトスの23
【父サートゥルナーリア/吉岡辰T/4000万円 母優先対象】
上記コルコバードと同牝系。兄カンピドリオ(中内田厩舎)はかなりの人気で、昨年はバツをとらせてもらった。厩舎選びにも期待を感じるし、血統的にも期待感がある。本命候補。

ヴォーセルの23
【父Saxon Warrior/長谷川浩T/4000万円】
血統は言わずもがな重い。父母父のガリレオがきいている。同産駒はサンデーRのエラトーが3勝しているが、函館での連勝あってのもの。アワブラ入りを期待しても、母父サクソンに夢はあるのだろうか?…と、こきおろしたものの、馬体と動画は良く見えた。人気も無いだろう。

以上です。

応募は自己責任で、自分が後悔しないと言い切れる選択を。
皆さんの幸運をお祈りします。


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